内装工事マッチングサイトの実態とは?

編集担当 田村

皆さんこんにちは!アポカレッジ編集部員の田村です。
今回は内装工事マッチングサイトの実態について解説します。

内装工事会社の集客において注目されるのが内装工事マッチングサイトです。

発注意欲があるユーザーと内装工事会社とをマッチングできるとの触れ込みですが、果たして本当に集客効果はあるのでしょうか?

今回は、実際にマッチングサイトを運営している業者として、業界の裏事情を含めて解説します。

補足

内装工事マッチングサイトにもメリットや良い特徴があるのもまた事実です。
内装工事マッチングサイトの特徴について解説した記事も用意しています。
併せてご覧ください。

注意

本記事は新人マーケター田村の主観を多分に含んでおります。アポカレッジ!は皆様と共にステップアップをすることを目的としたメディアですのであえてこのようなスタイルでお届けしております。情報の取り扱いは皆様の自己責任にてお願いいたします。

目次

内装工事マッチングサイトの知られざる実態とは?

そもそも問い合わせが来ないことがある

内装工事マッチングサイトですが、そもそも登録しても問い合わせが来ないことも多々あります。

実は専門的に勉強した人にとっては、内装工事マッチングサイトの制作は意外と簡単です。
複雑なプログラミングは決して必要ではなくて、サイト制作に必要な基礎知識を2~3年学んだ人であれば十分作れてしまうのです。
なので、WEB関係の仕事をしていた人が副業や独立のために内装工事マッチングサイトを立ち上げるというケースは実はよく見られます。

しかしながら、立ち上げは簡単でも集客が難しいのが内装工事マッチングサイトです。

リスティング広告・SEOなどの検索エンジンマーケティングに長けていないといけませんし、サイトをキレイかつ分かりやすく構成するデザインテクニックも必要です。
全てを完璧にできる企業というのは中々いないので、結果的にまともに問い合わせが来るのはプロのマーケティング会社が運用する一部の内装工事マッチングサイトだけとなります。

非常にたくさんのサイトがあるように見えますが、ちゃんと問い合わせが来るのはその中でも一握りしかないのです。
この点は、良く押さえておいた方が良いでしょう。

競争は基本的に激しい

内装工事マッチングサイトは、基本的に競争が激しくなりがちです。

そもそもマッチングサイトの多くは発注者に対して「簡単に複数業者から見積もりが取れる」と打ち出しています。
一度に紹介される件数はマッチングサイトごとにまちまちですが、1社だけというケースは少ないのが実態です。

もちろん1社だけがマッチングするようなサイトもあります。
ですが、良心的なマッチングサイトでも3~4社程度、自社の利益優先のマッチングサイトでは10社以上が同時に紹介されることがあるのも事実です。

このように複数企業との競争が前提となるので、営業活動を真剣に行わないと中々受注ができないまま解約することにもなりかねません。
内装工事マッチングサイトの実態として、この点は理解しておいた方が良いでしょう。

補足

自社のホームページからの問い合わせでも、発注者がこっそり裏で4~5社ほど声を掛けていることはよくあります。
特に法人案件だと自社だけに指名で問い合わせるケースは減ってきます。
内装工事マッチングサイトを活用するか否かに関わらず、営業活動自体は真剣に行ったほうが良いでしょう。

価格はどうしても重視される

内装工事マッチングサイトからは価格重視の問い合わせが多いと覚悟しておいた方が良いでしょう。

「手軽に見積もりが取れる!」「リーズナブルな業者が見つかる!」という打ち出し方は問い合わせ数が増えるので内装工事マッチングサイト各社が広告などで謳っています。
もちろん、技術力や納期のスピード、信頼性を打ち出すケースもあるので一概には言えませんが、それでも価格が優先される傾向があります。

価格を安くできるノウハウがある所はむしろ向いているので問題はありません。
そうでない企業は「価格+技術力」など価格もリーズナブルであることを打ち出したり、「価格重視プラン」と「技術力重視プラン」の最低2パターンは用意したりする必要があるでしょう。

純粋にデザインだけ求めているような発注者は、こと内装工事マッチングサイトにおいては珍しいと考えたほうが良いでしょう。

営業努力で単価アップの余地もある

発注者が価格だけしか見ないのは、基礎知識不足が原因なことも多々あります。

依頼するのが初めてで知識が全然ない場合、「ひとまず価格が安い会社に依頼しておけばよい」と安易に考えてしまうのです。
なので、「プロ」としての視点からなぜこの金額になるのか分かりやすく説明すれば、当初の予算より多少高めでも発注される可能性はあります。

金額の高さを納得させるための演出や説明能力も、重要な営業スキルかもしれませんね。

それでも内装工事マッチングサイトを使うべき人とは?

競争が激しかったり、価格重視の案件が多い傾向がある内装工事マッチングサイト。

しかし、実際に集客のために利用している企業が多いのもまた事実です。

では、一体どのような企業は内装工事マッチングサイトを使うべきなのでしょうか?

3つのケースに絞って解説をします。

仕事が少なくて困っている

仕事が少なくて困っている人は、選り好みしている暇ではないので内装工事マッチングサイトを積極的に活用すべきでしょう。

そもそも仕事を受注するには自分でチラシをまいてポスティングをしたり、HPを作ってSEOを頑張ったり、あるいは有力な元請け企業に営業をかけたり、何らかの集客・営業活動をしなければなりません。

仕事が少なくて困っているという事は、これまで集客や営業が十分に出来ていなくて問い合わせや商談がそもそも足りないことが大半です。
その状態から一気に状況が良くなることはないので、まずは問い合わせ数アップ、次に受注率アップと順を追って強化していくのが大切です。

「もっと利益が良い仕事が欲しい……」「単価の安い修繕工事は好みじゃない……」などといっている場合ではなく、倒産の危機だと思って取り組みましょう。

競争が激しい点など課題はありますが、「問い合わせが届く」までは着実にやってもらえるのが内装工事マッチングサイトです。
まずは内装工事マッチングサイトで問い合わせを安定的に確保、実際に見込み客とやり取りする中で自社に課題を自覚、そして課題を克服して受注率をアップさせていくのです。

単価の問題などは次のステップの話なので、まずは問い合わせを確保して商談を多くこなすことだけに集中していきましょう。

コツコツ営業努力ができる

コツコツと営業努力ができる人であれば、内装工事マッチングサイトからしっかりと利益を得ることができるでしょう。

ここでいう「営業努力」とは、「電話やメールをこまめに行う」「概算見積もりだけでも喜んで対応する」「小口案件も疎かにしない」ことなどを指します。

内装工事会社の業界的な傾向として、レスポンスが遅かったり案件を選り好みしたりする傾向があります。
問い合わせをしたけれどもそもそも全く返信が無かったり、1週間以上経ってからようやくメールが一通返ってきたりするケースが見られます。

もちろん、技術的に全く対応できないものは仕方がないのですが、「一旦見積もりだけ欲しい」とか、「数万円の小口案件」とかだと相手にもされない可能性があるのが実態です。

そのような状況なので、きちんとその日中に電話やメールでやり取りを開始して、概算見積もりや小口案件でも丁寧に対応しているとそれだけでも差別化になっていきます。
すると、見積もりだけだった案件が実際に発注をされたり、小口案件を発注してくれた人がもう少し大きい案件を発注してくれるなど次につながってくるのです。

実際にこれらの一連の対応をコツコツと真面目に行っているのであれば、受注率もアップします。

上記の営業努力は内装工事マッチングサイトを活用する際にもそのまま生きてきます。

コツコツと営業努力ができる企業は他社と比べて営業力が高いともいえるので、内装工事マッチングサイトでの競争にも打ち勝ってしっかりと売上アップを実現できます。

売上がアップするのであれば、使わない理由はないといえるでしょう。

将来的に元請工事メインでやりたい

いずれは元請工事をメインにやっていきたい場合は、内装工事マッチングサイトの活用をするのも良いでしょう。

元請工事にも色々とありますが、数百万~数千万円の工事であれば自力集客が十分可能です。
ポスティングから住宅工事を受注したり、ホームページから店舗リニューアル工事を受注したりすることは十分にできるのです。

とはいえ、ポスティングもデザインやコピーライティングなどのスキルが必要ですし、ホームページも良い制作業者に依頼してSEOまで頼むとなると数百万円単位の予算が必要となります。

中々、自力集客は難しいのも現実なのです。

一方で、内装工事マッチングサイトは総じてリーズナブルな価格で利用が出来ます。
月額費用であっても月数万円で活用できますし、成果報酬制のサイトであれば問い合わせ一件当たりいくらなどの費用で利用できます。
紹介される問い合わせは確かに価格重視ですが、それでも店舗のリニューアルなど数百万円単位の案件も出てくるので工夫をすれば利益もしっかりと残るでしょう。

内装工事マッチングサイトを上手く活用しながら、営業力や現場の管理能力などを磨いていき、将来的にもう少し大掛かりな集客をするというのは理にかなっているのではないでしょうか?

将来的に元請工事をやっていきたい企業は、修業期間だと思って内装工事マッチングサイトに取り組むのも良いかもしれませんよ。

内装工事マッチングサイトは十分集客の選択肢になり得る

今回は内装工事マッチングサイトの実態について解説しました。

前半で説明した通り、内装工事マッチングサイトは決して完璧な施策ではありません。
価格勝負になりやすかったり、競争が激しいなどの弱点があります。

しかし一方で、自分たちの状況によっては有効に活用できる可能性があるのも確かです。
後半で説明したように、そもそも仕事が無くて困っている人など、積極的に使ったほうが良いケースもあります。

ぜひ、自社の状況に合わせて利用するかどうかを検討してみてください。

注目!

アポカレッジ運営会社も『EMEAO!(エミーオ)』というマッチングサイトを運営しています。

「オフィス・店舗デザイン」「リフォーム」など内装工事に関する分野があり、毎月安定的に集客を行っています。

数百万円単位の案件が実際にEMEAO!経由で発注されたこともあるので、興味のある方はサービス紹介サイト「もっと知るエミーオ」でチェックしてみてください!

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この記事を書いた人

アポカレッジ2代目編集長。当初は営業職として入社するもなかなか結果振るわず、約1年前からインサイドセールス&マーケッターに転籍。BtoB領域のリード獲得業務に従事するとそこでメキメキ成果を上げこの分野に傾倒していく。マーケターとしてはまだまだ新米だが意欲は十分、一流のBtoBマーケターを目指して奮闘中!Twitter個人アカウントのフォロワーが6か月で5,000名を突破!

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