営業代行で発生し得るトラブル

編集担当 田村

皆さんこんにちは!アポカレッジ編集部員の田村です。
今回は営業代行で発生し得るトラブルについて解説します。

営業力に課題がある企業にとって魅力的な営業代行サービスですが、実は発注後のトラブルが怖い施策でもあります。

気を付けないと営業代行サービスを依頼する時には思いもよらなかった落とし穴があるかもしれません。

今回は、実際に営業代行サービスを依頼する際に起こり得るトラブルやその原因について考察したので、ぜひ参考にしてみてください。

営業代行で成果が出ず失敗するケースについて解説した記事もあるので、併せてご覧ください。

注意

本記事は新人マーケター田村の主観を多分に含んでおります。アポカレッジ!は皆様と共にステップアップをすることを目的としたメディアですのであえてこのようなスタイルでお届けしております。情報の取り扱いは皆様の自己責任にてお願いいたします。

目次

営業代行のトラブルの原因

営業代行サービスでトラブルが発生してしまうのは、「サービス理解が不十分」だからです。

「営業代行」という言葉のイメージに囚われて、詳細な契約内容やサービスの対応可能範疇を理解しないまま契約することでトラブルとなってしまいます。

例えば、「アポ獲得」までを行う営業代行サービスに依頼をしたのにもかかわらず、ずっと「受注まで対応」のサービスだと誤解していたようなケースです。

極端な事例かもしれませんが、これくらいの大きな誤解が生じる恐れさえもあるのです。

営業代行サービスを利用する際は、しっかりと契約書を確認して、サービス内容を理解してから申し込みましょう。

営業代行の契約に関するトラブル

営業代行で良くあるトラブルは、契約に関するトラブルです。

最も多いのは「成果物の認識」に関して依頼者と営業代行会社の間で齟齬が発生することです。
簡単な所でいうと、アポ獲得をするのか、受注まで行うのかの違いが不透明なまま契約をしたようなケースです。

また、「アポ」一つとっても、口頭で訪問の約束をしただけで良いのか、提案書を交えて30分程度話ができることを求めるのかなど、品質に関する認識に食い違いが生まれる恐れがあります。

しっかりと契約書に準拠して成果物の定義や報酬額などを定めていないと、後々大きなトラブルとなってしまうので注意しましょう。

請負契約と委任契約の違いとは?

営業代行サービスの契約において大切なポイントが「請負契約なのか委任契約なのか」です。

請負契約と委任契約の違い
  • 請負契約=成果物を納品する。アポや受注を提供すること。
  • 委任契約=業務を行う事。定められた架電数・訪問数などをこなす。

もし、既定数の営業リストを納品したり、期間内に一定数のアポ獲得をするような契約なら「請負契約」だといえるでしょう。
請負契約のメリットは、営業代行会社がスタッフの指揮監督をするので、マネジメントや労務管理のコストが発生しないことです。
一方、デメリットとしては自分たちに指揮命令権が無いので、管理指導ができないことです。

「営業代行会社から活動内容が報告されない……」「本当にやっているのか、動きが分からない……」と悩む人がいるかもしれませんが、請負契約においては進行状況の報告など指揮命令に関する義務は基本的にないため、無理に報告をするように要求はできません。

もちろん、サービスの一環として報告をすると契約書に定めるなどすれば話は別ですが、事前に認識をすり合わせておかなければトラブルの原因となってしまいます。

また、委任契約はこの反対で、「(成果に関わりなく)テレアポを代行する」「(成果に関わりなく)訪問営業を代行する」など、契約に則って一定の作業をこなしてもらう契約となります。

ただし、委任契約も指揮命令権は営業代行会社にあるので、営業代行会社経由での依頼や要望を出すことしかできません。

契約内容への理解を深めて、トラブルを事前に避けられるようにしましょう。

営業代行会社が自社の名前を使うことで発生するトラブル

その他の良くあるトラブルとしては、営業代行会社が強引な勧誘をしてクレームが発生した際、自社の評判が下がってしまうことです。

営業代行会社は営業活動をやりやすくするために、依頼者の社名を利用して営業活動を行います。

この時、節度ある提案や営業活動をしてもらえれば良いのですが、質の悪い営業代行会社だと売上を伸ばすために強引な勧誘に走るケースが残念ながらあります。

特に成果報酬型の営業代行はアポや契約などの成果に至らなければ報酬がもらえないので、この様な強引な勧誘に走る恐れがあります。

その企業の評判をしっかりと調べて見極めをしつつ、出来れば営業代行会社の社名を自社の社名と併記するように要望を出してみてください。
良心的な営業代行会社も含めて嫌がる企業も多いかもしれませんが、どうしてもリスクヘッジがしたい場合は交渉をしてみましょう。

自社の社名を利用させること自体が悪いわけではないのですが、トラブルの温床になりかねない点は自覚したほうが良さそうです。

営業代行会社とのトラブルは契約内容を吟味することで防げる

今回は営業代行会社との間に発生するトラブルについて考察しました。

トラブルの多くは、思い込みがある状態で契約を進めることで発生します。

逆にいえば、契約内容を慎重に吟味したうえで発注をすれば避けられるものが多いという事です。

もし普段は自分でチェックするだけで契約書の確認を終えているとするなら、弁護士にリーガルチェックを依頼しても良いかもしれません。

万一裁判になってしまってからでは大きな損失となるので、予防をすることも重要でしょう。

ぜひ、今回の記事を参考にトラブルを避けて、営業代行サービスを有効活用してください!

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この記事を書いた人

アポカレッジ2代目編集長。当初は営業職として入社するもなかなか結果振るわず、約1年前からインサイドセールス&マーケッターに転籍。BtoB領域のリード獲得業務に従事するとそこでメキメキ成果を上げこの分野に傾倒していく。マーケターとしてはまだまだ新米だが意欲は十分、一流のBtoBマーケターを目指して奮闘中!Twitter個人アカウントのフォロワーが6か月で5,000名を突破!

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