皆さんこんにちは!アポカレッジ編集部員の田村です。
今回は営業代行と営業派遣の違いについて解説します。
営業活動における課題解決が出来るサービスとして、「営業代行」と「営業派遣」があります。
どちらも、「他社に依頼することで営業活動をサポートしてくれる」点は共通ですが、「代行」と「派遣」ではサービスの特徴自体が大きく異なります。
そこで今回は営業代行と営業派遣の違いについて解説をします。
サービス選びをする際に、今回の記事をぜひ参考にしてみてください!
本記事は新人マーケター田村の主観を多分に含んでおります。アポカレッジ!は皆様と共にステップアップをすることを目的としたメディアですのであえてこのようなスタイルでお届けしております。情報の取り扱いは皆様の自己責任にてお願いいたします。
営業代行とは
営業代行とは、営業のプロに自社の営業活動の一部をアウトソーシング出来るサービスです。
「そもそもエンジニア出身で営業がからっきしダメ……」「どうしても営業体制が整わないのでプロに助けて欲しい」などのニーズに応えるサービスです。
テレアポ代行などアポ獲得の段階までを手掛けるのはもちろん、クロージング・契約手続きまで対応してくれる会社があるのが特徴です。
営業代行の定義についてより詳細に説明した記事もありますので、併せて確認してみてください。
営業派遣とは
営業派遣とは、営業スタッフを派遣してもらう人材派遣のことです。
営業スタッフを派遣してもらい、自社の営業担当者と一緒に営業をしてもらう事になります。
営業派遣を行う際は、人材派遣会社に依頼して必要な人材を派遣してもらう事になります。
人材派遣会社と営業代行会社を兼ねている企業はあまり見当たらないので、別サービスとして捉えたほうが良いでしょう。
営業代行と営業派遣の3つの違い
営業代行と営業派遣の定義を確認したところで、では具体的にどのような違いがあるのかも確認してみましょう。
営業代行と営業派遣は契約体系が「業務委託」と「派遣」と異なるため、メリット・デメリットなど大きな違いが生まれてきます。
両者を比較しながら、自社に最適な選択はどちらか考えてみてください。
指揮命令権の違い
まず、営業代行と営業派遣では指揮命令権が異なります。
具体的には営業代行については営業代行会社に指揮命令権があり、営業派遣では自社にあります。
営業代行は営業のプロに業務を「委託」することになるので、どのようなやり方で案件を勧めるかは営業代行会社に任せることになります。
会議等で要望を出すことは非常に大切ですが、その内容を踏まえて具体的にはどのような営業活動をするのかは営業代行会社が決めることになります。
一方で営業派遣は、人材派遣なので自社に指揮命令権があります。
営業スタッフを派遣してもらった後は、自社の指揮命令者(営業責任者)が指示をして営業活動をしてもらう事になります。
人材派遣会社は労務関係の手続きや更新の有無など契約に関することのみを行います。
結果的に、営業代行と比べると自由度が高くなるのが特徴です。
営業ノウハウの違い
営業スタッフの持っている営業ノウハウにも違いがあります。
基本的に保有する営業ノウハウは営業代行の方が高くなります。
営業代行会社は、営業のプロが集まっていることが特長です。
様々な商材の営業をする中で得た知見を社員に研修で還元する仕組みを持っている会社も多くあります。
また、戦略立案やマネジメントについてのブラッシュアップを日々重ねており、進捗管理なども着実に行われます。
そのため、総じて保有する営業ノウハウ自体が高くなる傾向にあります。
一方営業派遣は、派遣される営業スタッフ個々人によって保有する営業ノウハウに差があります。
基本的に営業派遣は作業代行の傾向が強くなっており、営業スタッフ個人のスキルは必ずしも高くない可能性があります。
もちろん、中には高い営業力を持つ派遣社員もいますが、そのような営業スタッフはより好待遇を求めて営業代行会社に就職したり独立開業したりするので珍しい存在です。
営業代行と違い、営業派遣を使う際はノウハウや仕組みはこちらで用意しておく必要があります。
価格の違い
結論から書くと、営業代行の方が高くなります。
営業代行は営業のプロに営業活動の一部または全部をアウトソーシングするサービスです。
営業マネジメントについてもアウトソーシングすることになり、管理の手間も含めて依頼する形になります。
また、先述の通り担当者のスキルもハイレベルである可能性が高くなっています。
そのため、営業代行の費用は営業派遣よりも高くなる傾向があります。
営業派遣は人材派遣の枠内に入るので、営業代行よりは安くなります。
営業派遣の時給相場は1,800円~なので、8時間・20営業日で換算すると288,000円となります。
概ね人を一人採用するのと同程度ですが、人材派遣は繁忙期のみの利用等が想定されるので年間では正社員採用より安くなります。
もちろん、営業スタッフの経歴やその他条件も考慮しなければなりませんが、総じて営業代行と営業派遣では営業派遣の方が安くなる傾向は間違いありません。
営業代行と営業派遣のどちらを選ぶべきか?
さて、営業代行と営業派遣のどちらを選ぶべきかですが、「自社が求めるもの」を軸に考えるのが一番分かりやすいでしょう。
- 営業力が弱いのでプロに代行して欲しい
- マネジメントまで含めて丸投げしたい
- 営業戦略の相談にも乗ってほしい
このようなニーズがある場合は営業代行サービスに頼むと良いでしょう。
自社の営業力不足が根本的な課題であり、プロに任せることが一番良い方法だからです。
逆に次のようなケースでは営業派遣を依頼した方が良いでしょう。
- 旧に営業担当者が退職して穴埋めをしたい
- 営業ルートは決まっているので外回りだけやってほしい
- 一時的なキャンペーンの助っ人が欲しい
こちらのケースでは、「仕組みやノウハウはあるがリソースが足りない」のが課題となっています。
なので、コストがリーズナブルで比較的契約期間に融通の利く営業派遣の方が適切でしょう。
まとめると、「営業力に課題がある」際は営業代行、「営業リソースに課題がある」際は営業派遣を利用するほうが適切と言えます。
プロに頼むなら営業代行、リソース確保なら営業派遣
今回は営業代行と営業派遣の違いについて解説しました。
どちらも「他社に営業について助けてもらう」点は一緒ですが、様々な違いがあることが分かります。
自社にとって営業代行と営業派遣のどちらがより適切なのか、検討する際の参考にしてもらえればと思います。