今回は、ふくだ たみこ、さかた みちこ 著
『1時間でわかる Webライティング』に関して解説していきます。
本書では、文章で「書く力」「伝える力」を磨くことの重要性や顧客をぐっと引き付ける「文章の書き方のコツ」を著者が解説してくれています。
Webライティングの「ちょっとしたコツ」さえ掴んでしまえば、同じ内容の文章でも「見え方」や「伝わり方」が劇的にかわりますよ。という内容が書かれていますので、これからwebライティングを勉強するという方には是非、読んでもらいたい一冊です。
それでは、さっそく内容を解説していきます。
本記事は竹中の主観を多分に含んでおります。アポカレッジ!は皆様と共にステップアップをすることを目的としたメディアですのであえてこのようなスタイルでお届けしております。情報の取り扱いは皆様の自己責任にてお願いいたします。
『1時間でわかるwebライティング』の著者情報
今回のご紹介する本の著者は、株式会社グリーゼの福田多美子さん(ふくだたみこ)坂田美知子さん(さかたみちこ)で、企業のWebコンテンツの企画/設計/制作などを行っているライター出身の二人です。
『1時間でわかるwebライティング』の概要
本書では、全8章から成る構成で、文章の書き方を中心にスマホや検索エンジンを意識した書き方や著作権に対する注意点など、webに関連した話題が織り込まれています。
項目ごとに具体的な文章にてBefore、afterでわかりやすく解説されていますので詳細は是非本を読んでもらいたいです。
今回はその中から、文章の書き方に関してのポイントを4つの項目でピックアップしました。
1. 読みやすい文章を書く
なぜ「読みやすい文を書く」ことが大切なのか?
→サイトからの即離脱を防ぐためです。
人と人とのコミュニケーションと同じでWebサイトも同様に第一印象が非常に大切です。
サイトに訪問した人が第一印象で離脱するというケースは珍しくありません。
いくら良いコンテンツでも読み始める前に瞬時に離脱されては、元も子もありません。
まずは第一印象で好かれるレイアウト、見やすさの工夫をするように心がけましょう。
「読みやすい文書を書く」で紹介される、テクニックとは。
空白行を入れる
- 余白を増やしてスッキリしたレイアウトにする
見出し・小見出しを入れる
- メリハリを作り、概要を簡潔に伝える
- 見出しは、何を伝えたいのかを要約する
目次を入れる
- 最初に全体像を伝える
- 読みたいところだけピックアップして読むことを可能にする
漢字・ひらがな・カタカナをかき分ける
- 読み手に与える印象が異なるため、意図を持って使い分ける
- 表記を統一することで、読者に安心感を与え、信頼度を高める
重複表現・繰り返しを避ける
- 同じ言葉を削除し、別の言葉に言い換えて表現の幅を広げる
2. わかりやすい文章を書く
なぜ「わかりやすい文書を書く」ことが大切なのか?
→最後までコンテンツを見てもらうためです。
読者は「自分と関係ない内容だった」「書いてある内容がわかりづらい」と感じた途端にそのページを閉じてしまいます。
最後まで読まれる文章を書くことが大切です。
「わかりやすい文書を書く」で紹介される、テクニックとは。
ターゲットを明確にする
- 誰に向けて書くのかを決める
- 読者に自分のことだと思ってもらう
一文一義で書く
- 句点までの1つの分には、1つのことだけを書く
箇条書きを使う
- 項目が目立ち、内容が分かりやすくなる
- 記号や番号などを使うのもよい
主語と述語を近くに置く
- 主語と述語を近くに置くことで文章の誤解を防ぐことができる
例、天気予報は雨だったが、今日は、晴れだった。
肯定表現と否定表現を使い分ける
- プラスイメージの方が好印象なので、肯定表現を使ったほうがわかりやすい文章になる
能動態と受動態を使い分ける
- 能動態の方がストレートでわかりやすい
- 自信をもって伝えたいときは、能動態が効果的
- 事実が明確でないときは、受動態で書くと良い
3. 伝わりやすい文章を書く
なぜ、「伝わる文章を書く」ことが大切なのか?
→文章を読んで「納得できる」「腑に落ちた」という気持ちになってもらうためです。伝わる文章とは、目的が明確である必要があります。
「伝わりやすい文書を書く」で紹介される、テクニックとは。
具体的に書くこと
- 数字を使う
- 例を使う
- 具体的に書く
- 主観(意見、感想)、客観(事実、データ)を使い分ける
- 序論、本論、結論で論文のように構成する
論文の構成で具体的な数字、例え、事実に基づいた意見などを交えながら書いていくと伝わりやすい文章になるということが言えます。
4. 心を動かす文章を書く
なぜ、「心を動かす文章を書く」ことが大切なのか?
→目的やゴールの達成につなげるために、感情を動かす文章が必要だからです。
Webサイトには、目的やゴールがあります。
文章を読んだ人の心が動かなければ行動や購入にはつながりません。
心を動かし、読み手のユーザに次の行動を起こしてもらうことが大切です。
「心を動かす文書を書く」で紹介される、テクニックとは。
表現力を豊かに書くこと
- 擬音語や擬態語をいれる
- 声や会話を入れて臨場感を演出する
ネガティブアプローチ
- 問題提起から書き始める
- 読み手が自分に関連している事だと、認識する事が重要
☆問題提起(Problem)→あおり(Agitation)→解決策提示(Solution)→絞り込み(Narrow Down)→行動(Action)
ポジティブアプローチ
- 利益がある事から書き始める
- 冒頭で興味を持たせて欲求を推進させる
☆注目(Attention)→興味(Interest)→欲求(Desire)→確信(Conviction)→行動(Action)
キャッチコピーを活用する
- 数字などの具体的な言葉を入れる事で、よりユーザに刺さる内容にする
心理学を活用
- 理論的な「男性脳」感情的な「女性脳」といった脳の特徴をいかした文章を書く
- 「選択回避の法則」選択肢を多くしない選択肢を少なくし選びやすくする
- 「極端性回避の法則」人は、「一番安い」もしくは「一番高い」を回避する法則で
「松竹梅」を用意して「竹」を選ばせる
ライティング始めるならまずはこの本から
文章の書き方に関して、本書に書いてある要点をまとめてみましたが、本を読めば要点やコツは短時間で理解できると思います。
しかし、それを自分の文章に反映させていくのはまた別の話です。要点を理解したうえで、改善するべき点、これまで知らなかった書き方のコツ、ポイントを意識しながら実践していくことで良い文章を書くことにつながると思いました。
これからwebライティングをはじめる方は、まずは本書を読んで要点をしっかり理解し実践を積み重ねることが本物のライターになる近道だと思います。