今回は、あびる やすみつ 著
『ランディングページの教科書』に関して解説していきます。
本書では、ランディングページ(以下、LP)を制作するにあたり、大きく2つの分野 <LPの制作>と<広告運用>に分けて、それぞれタメになる情報が詳しく書かれています。
念の為、LPとは何かを簡単に説明します。
LPとは、検索結果やリスティング広告、SNSなどから流入した訪問者をダイレクトに注文やお問い合わせなどのアクションに結びつけることに特化したWebページのことです。
とにかく本書では、「売れるLP」のつくり方に関して強く言及していますので、LPからの注文やお問い合わせを増やしたい方ならチェックすべき本となっています。
今回は、概要を1つのトピックにまとめています。
私が、本書を読んで学んだ知識で「優良なLPとそうでないLP」との違いを5つのポイントに分けて、わかりやすくまとめてありますのでご覧ください。
本記事は竹中の主観を多分に含んでおります。アポカレッジ!は皆様と共にステップアップをすることを目的としたメディアですのであえてこのようなスタイルでお届けしております。情報の取り扱いは皆様の自己責任にてお願いいたします。
『ライティングページの教科書』の著者情報
本の著者は、AbiStudio.com株式会社 代表取締役 あびる やすみつ さんです。
アフィリエイト・独自ドメイン多品種通販専門家で2003年にアフィリエイト収入で法人化し、現在は通販関連ビジネスを展開している方です。
本書では、あびるさん が各分野の専門家4名に取材した内容がテーマごとにまとめられており、ノウハウを紹介しています。
『優良なLPとそうでないLP』との違いを解説
本書は、全8章から成る構成でLPの制作 ~ 広告運用まで、それぞれの分野の専門家がLPに関する制作や広告運用のコツを解説されています。
今回は、「LPの制作」 にフォーカスし、第1章 ~ 第4章を参考に「優良なLPとそうでないLP』との違いを5つのポイントに分けて、解説していきたいと思います。
(以下、優良なLPを「良いLP」、優良でないLPを「悪いLP」と表現しています)
1. 目的が明確であること
1点目は、目的が明確であることです。
LPの基本の考え方として「訪問者に何をしてもらうのか」その設定が大切です。
どんな人に購入してほしいのか、何をしてもらう為のLPなのか、目的を明確にすることが大事です。
目的を達成させるには、まず始めにペルソナをしっかり設定することが重要です。
さらには、設定したペルソナに対して適切な情報を提供する必要があります。
求めている情報や訴求のしかたがズレてると、最後まで文章を読むことはなく、注文やお問い合わせまで結びつけることはできません。
この点においては、適切なペルソナを設定し、さらに適切な情報を提供できているページであれば、ゴール(目的の達成)まで行きつく可能性が高いので、良いLPであるということが言えます。
逆に、不特定多数の“誰か“のような曖昧な設定や、目的に対してペルソナの設定を間違えてしまう、設定したペルソナと提供している情報にズレが出てしまったりすると、途中離脱してしまうので、悪いLPであるということが言えます。
2. 文章の構成がしっかりしていること
2点目は、文章の構成がしっかりしていることです。
基本法則(鉄板)の構成をしっかり守ることが重要です。
基本法則とは、大きく分けて6つの構成からなっています。
<キャッチコピー> → <結果> → <実証> → <信頼> → <安心>→ <クロージング>の流れです。
キャッチコピー(つかみ)
ターゲットとする顧客がサイトを訪問した際に「このサイトが見たい」と引き込むことです。 ※事例は、P51 参照
最初に目にする「ファーストビュー」は非常に重要です。
「思っていた内容と違う」と思えた瞬間に顧客は離脱してしまいますので、ひと目で訪問者を惹き込むテキストと画像を準備しましょう。
なんだかんだ言って “安い” と ”いま売れています” と言うキャッチコピーが一番効果的みたいです。
結果
商品やサービスを購入すると「どんなメリット」があるかを伝えることです。
商品や、サービスがもたらす結果を書き、使うとこうなりますよ、という得られる結果・事実を伝えます。
例:早く、簡単に得られるメリット、ビフォーアフター など
実証
商品やサービスを購入するメリットを「どうして提供できるのか」の理由を示すことです。
例:特徴、こだわり、提供プロセス、他社との違い など
信頼
商品やサービス、メリットを提供できる根拠を「客観的に証明」することです。
例:実績、資格、推薦、マスコミ掲載、会社概要など
安心
商品やサービスを購入しても「損をしないか」という「精神的負担を取り除く」ことです。
例:お客様から頂いた感想文、購入者にインタビューした記事 など
クロージング
行動させることです。
「いま行動したほうが得である」と「いま行動しないと損をすること」を伝えて最後に背中を一押しすることです。
例: 希少性 → 100人限定、3日限定など
保証 → 30%割引、特典付き、効果が無ければ返金など
以上の流れに沿って文章を構成させることが良いLPを作る法則であり、悪いLPは、この法則から逸脱し構成されているケースが多いです。
3. 注文(申し込み)ボタンが適切に設置されているか
3点目は、注文(申し込み)ボタンが適切に設置されているかです。
LPの最終的な目的は、注文を得ることが一般的です。
ユーザーの購買意欲が高まった瞬間にクリックできる場所に注文ボタンが設置されていることがベストです。
その為に、LPの下部だけでなくファーストビューや文章の段落の途中に注文ボタンが適切に設置されていることが重要です。
またボタンは、サイズは大きく、立体感を出し、デザインは、矢印などをつけて「クリックできるボタン」であると認識させることが大事です。
さらにボタンの色は、赤色が一般的には多く良いとされていますが、本書内のデータによると緑色のボタンが、一番CV数が多くなると書かれており、緑色を押しています。
※信号機は、世界共通で緑色は進め(押す)という理論に基づいているようです。
この点においては、上記の内容を満たしていれば良いLPと言え、悪いLPは、いざ申し込みをしようと思った際に、「申し込みボタンがない!」「見つからない!」となってしまうものになります。
4. 入力フォームがシンプルか
4点目は、シンプルな入力フォームになっているかです。
LPを”フォーム一体型“にして遷移を短くすると約1.5~2.5倍コンバージョン率が上がるそうです。
折角、購入しようと思っても遷移ページが多すぎると遷移するたびに冷めていき、どんどん離脱していきます。
悪いLPは、遷移ページが多く、入力フォームが複雑になっています。
良いLPは、注文ボタン ~ 購入完了までの入力フォームがよりシンプルになっている。(遷移は3ページくらいまで)
この違いで、劇的に注文数が変わってくるということが言えます。
5. モバイル対応がされているか
5点目は、LPのモバイル対応がされているかです。
本書では、近年アクセスの大半がスマートフォンということから、レスポンシブ対応を推奨しています。
※レスポンシブ対応のWebサイトとは、スマートフォンの画面で閲覧したときに、小型の画面でも見やすいように最適化されているサイトのことです。
悪いLPには、スマートフォン版のデザインをほぼそのままPCでも表示しているケースも多くあるようで、横長のPCデバイスにスマートフォン版の横に短いLPを表示させたら、1スクロールごとに得られる情報量が少なくなり、離脱要因のひとつになります。
商材によっては、PC経由のコンバージョンの割合が多いケースもありますので、1つのデバイスだけに適正化されたLPになっていないか、注意しましょう。
モバイル/PC どちらのデバイスでも最適化されているものが良いLPと言えます。
優良なLPには共通点があり!!
最後に「優良なLPとそうでないLP』との違いを5つのポイントに分けて、解説しましたが、上記に記載したポイントは優良なLPを作る為の第一歩として考えてください。
ただし、1つ言えることは、優良なLPには共通点があります。
今回は、最低限の基本的なものをまとめたものですので、ここから先は、みなさんの実務経験や試行錯誤によって見えてくるそれぞれのエッセンスを加え、超優良なLPを制作しましょう!