今回は、杉野 幹人 著
『超・箇条書き』について解説していきます。
本書では、物事をより短く魅力的に伝え、人を動かす箇条書きを「超・箇条書きと」と呼んでいます。
上司とのコミュニケーションやプレゼンをはじめ、資料作成・企画立案・執筆の上達まで、さまざまなビジネスシーンで役に立つ内容が紹介されています。
序章に加え全4章から成る構成ですが、序章は箇条書きのメリットについての内容になり1~4章に関しては、箇条書きの具体的なテクニックが書かれています。
今回は、主に箇条書きのメリットと1章に書かれている基礎的な箇条書きのテクニックに関してわかりやすくまとめましたので、さっそく解説していきたいと思います。
本記事は竹中の主観を多分に含んでおります。アポカレッジ!は皆様と共にステップアップをすることを目的としたメディアですのであえてこのようなスタイルでお届けしております。情報の取り扱いは皆様の自己責任にてお願いいたします。
『超・箇条書き』の著者情報
本の著者は、外資系コンサルティングファーム ATカーニーの杉野 幹人さんです。
ビジネスの最前線で、人や企業を動かす人たちが行っているBullet Points(ビュレットポイント)」と呼ばれる“箇条書き”によるコミュニケーションのあり方について解説されています。
『超・箇条書き』のメリット
まず初めに、箇条書きのメリットについて確認していきます。
箇条書きのメリットとは、「送り手や聞き手にとっての情報処理の負荷を減らす」ことができる点です。
また本書では、ベタ書きと箇条書きの違いに関してわかりやすく説明しています。
べた書きとは、すべての情報を文章にすることで説明は丁寧である一方、要点が伝わらず最後まで読む気にならない書き方のことです。
箇条書きは、相手に伝えたい要点のみに絞り文章にする書き方のことです。
つまり箇条書きは、相手の情報処理の負担を減らすことができます。
送り手が箇条書きすることで、速く・正確に相手に情報を伝えることができるのです。
超・箇条書きのテクニック
「超・箇条書き」にするための基礎テクニックとして、箇条書きの構造化について詳しく解説します。
構造化とは
「超・箇条書き」にするための基礎となるのが構造化です。
構造化とは、箇条書きを見て相手が一瞬で理解できるようにすることです。
構造化されている文章
下記は、Aさんが営業チームでの会議内容をメールで上司に報告する例です。
- 3つの問題点が議論された
・営業の人員が足りていない
・手強い競合商品があるため苦戦している
・コールセンターでの問い合わせ対応のトレーニングが間に合わない - 2つの対応が決まった
・マーケティング部が営業部に期間限定でスタッフを貸し出す
・それ以外のことは、営業部が経営会議に報告して打ち手を仰ぐ
状態(現在)とその後の行動(未来)を分ける
例文では、「3つの問題点が議論された」が状態(現在)「2つの対応が決まった」が行動(未来)を指します。
あらかじめ、状態と行動でグループ分けを行っておくことで相手の情報処理の負担を減らすことが可能です。
また、現在と未来のように時間を分けて問題解決のプロセスを伝えると相手にも伝わりやすくなるでしょう。
ガバニングをつくる
ガバニングとは、例えば「ポイントは3つあります」と初めに宣言するやり方です。
初めに宣言することにより、聞き手が全体像を把握し受け入れる引き出しを用意できます。
よって、情報処理が楽になるテクニックです。
超・箇条書きとは、送り手や聞き手にとっての情報処理の負荷を減らす
今回は、超・箇条書きの基礎について概要をまとめてみました。
ポイントとしては、構造化されて箇条書きを行うことで楽な情報処理で全体像を把握することができます。
よって速く・正確に相手に情報を伝えることができるため、色々なビジネスシーンで応用が可能です。
できるところから取り入れてみてはいかがでしょうか。
また、2~4章に関しては、超・箇条書きの応用テクニックが紹介されています。
よりオリジナリティな箇条書きの内容になっていますので、是非チェックしてみてください。